妙春堂の日常ーアラフィフ婚のすゝめー

アラフィフ婚にむけての日常つれづれ日記

不治の病です

2022.01.28

今日はなんの日?

塩沢兼人さんのご生誕日です。

 

今年もこの日がやってきましたよ。今年のお供えは秋田県の『雪の茅舎 純米吟醸』です。お手頃サイズの300mlがあってありがたかったです。

とても香りが良くて、開栓した瞬間から幸せな気持ちになれます。

 

兼人さんと飲みたかったな。10年恋焦がれて、ようやくファンクラブのバスツアーに申し込んだ直後に亡くなるなんて、神様は意地悪にも程がある。バスツアーでは一緒に飲めたはずなのに。

 

ただいまBGMは兼人さんのソロソング集から『もう思い出は拾えない』。

『コンディショングリーン』というCDドラマから派生したソングコレクション収録です。この作品はのちにOVA化されていますが、キャストが変わってしまったのでそちらは観ていません。

 

実はこの1曲前に編集して入れていたのが、『超獣機神ダンクーガ』のライブCDより『ラヴ・イズ・オーヴァー』です。いろんな方がカバーされている超有名な曲ですが、兼人さんの歌い方が大好きで、カラオケでもついつい兼人さんと同じように歌ってしまいます。

歌詞の中に「お酒なんかで誤魔化さないで」とありますが、いつもそこで泣きそうになります。

兼人さん、お酒で死んだようなもんやん。酔って階段から転落して脳挫傷ですもの。なにをやっちゃってるんだか。

いや、私も兼人さんのことをとやかく言えない呑兵衛になっちゃったけど。

 

だからこそ、私は健康的な酒飲みばばあになるのだと決めました。

兼人さんの生きられなかった46歳以降の時間を、私なりに充実したものにするのです。

 

もともと兼人さんのファンになった頃、私はとても荒んでいました。非行に走っていた訳じゃなくて、登校拒否して全力で引きこもってました。学校もいろいろあかんかったですけど、家庭内も半端なく残念賞な環境で。もう何もかもが嫌で意欲とか夢とか願望とか何もなかったです。

そんな時に、雷に打たれたかのような衝撃をくれた兼人さんの美声。もう虜です。

 

いつか兼人さんに逢いたい。一緒に演じたい。いや、演技は無理だから、私の書いた作品に出演してもらいたい。なんて『言うだけタダやん!』な野望を抱き、生きていくことが出来たのです。

 

私が今もここに生きているのは兼人さんのおかげなのです。母は自分が頑張って立ち直らせたと思ってますけどね。まぁ、そう思わせておきましょう。

 

ソロソング集のラストは『究極超人あ~る』より『ぼくはアンドロイド』

出棺の時に流れていた曲です。

とても気の抜けるテンポの曲で、だからこそ最期の見送りをしていた私たちファンは大号泣。私は身体の震えが止まらず、偶然居合わせた初対面のファンクラブ仲間の方から心配されてしまったほど。この方とは、今でも交流があります。

この曲を、このタイミングでかけたのは運営側の意図があったのではないかな、と思っております。

「涙、涙、拭いてよね。ぼくの、ぼくの、ハンカチで」

「笑顔、笑顔、見せてよね。ぼくが、ぼくが、ついてるよ」

 

こんなん、最後の瞬間にご本人の声で聴かされてごらんなさいよ。この歌声と共に棺が目の前を横切っていくのよ。

泣くよ! 大号泣だよ! 大絶叫だよ!

 

あれから20年以上が過ぎちゃった。いいなぁ、永遠の46歳。羨ましい。

いやいや、逆に兼人さんに羨ましいと思わせるように生きなきゃ。せっかく兼人さんに救われた命じゃないか。

 

これほどの(大した事ないかな?)私の熱い塩沢愛に、お友達からは「…病気?」と聞かれたことがあります。はい、病気です! 不治の病です!(力強く断言)

治ることはありませんので悪しからず。

 

ところで私はこのブログで何回『兼人さん』と書いたでしょうか。暇な方、数えてみてね。私は諦めました(無責任)